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Concepts

地図に登場する概念の短い解説。定義の厳密さより、なぜここにあるか——実務との接点を優先して書いています。本文はマップのデータから自動生成。

実務 — practice

AI Governance

AIの結論を「信じてよいか」を統治する設計。権限や操作範囲を縛る行動の統治に対し、結論を支える測定・証拠がAI自身に書き換えられない場所にあるかを問う。Loop Governanceとして整理を進めている、実務の中心テーマのひとつ。

つながり

  • Forensic-by-Design — AIの判断を、検証可能な痕跡の上で統治する
  • AI Organization — 組織とAIの推論ループを、統治の対象として設計する
  • World Models — AIがどの世界解釈を採用したかを統治対象にする
  • Graphs — 判断過程と依存関係を追跡可能な構造として記録する
  • AI Decision-Making — 判断過程そのものを統治対象にする

関連ノート

Forensic-by-Design

あとから検証できるように、最初から痕跡が残る形で仕事とシステムを設計する考え方。AIの出力を「信じる」のではなく「確かめられる」状態に置く。デジタルフォレンジックの実務経験から来ている、このサイトの背骨。

つながり

  • AI Governance — AIの判断を、検証可能な痕跡の上で統治する
  • AI Organization — 推論の来歴を残し、組織の判断を検証可能にする
  • Graphs — 証跡の連鎖を経路として再構成する
  • TDA — 断片的な痕跡から失われにくい構造を復元する

関連ノート

  • The Conditions for Trusting a Residual — 残差を信じてよい条件について
  • Evidence-Linked AI Workflow — 問い・根拠・推論・出力の設計(準備中)
  • Accumulative Risk — AI安全は累積リスクを見落としていないか(準備中)

AI Decision-Making

人とAIの判断を、勘や属人性ではなく構造として扱う。誰が何を根拠に決めたかをグラフとして書き、測れるようにする。AI導入で本当に難しいのはモデルではなく判断の設計、という実務の実感が出発点。

つながり

  • AI Governance — 判断過程そのものを統治対象にする

関連ノート

  • Hairballs and Operators — 毛玉と演算子
  • β₁ Hairball — β₁毛玉シミュレーション(準備中)
  • Strategy Stress Test — 戦略ストレステスト(準備中)

AI Organization

AIによる効率化の先にあるもの——個人が拡張した能力を、組織の成果に転換する仕組みの設計。組織知識と組織能力を区別し、推論の品質と来歴を管理する基盤を考える。DXコンサルティングの現場観測から立ち上がった、実務の最前線テーマ。

つながり

  • AI Governance — 組織とAIの推論ループを、統治の対象として設計する
  • Forensic-by-Design — 推論の来歴を残し、組織の判断を検証可能にする

関連ノート

AI Cooperation

事前の取り決めなしに、複数のAIや人が協調できる条件を探す。中央の調整者がいなくても秩序が立ち上がるのはいつか。マルチエージェント時代の運用設計に直結するテーマ。

つながり

  • World Models — 協調可能性を世界モデルの重なりと差分で捉える

関連ノート

  • The Lower Bound of Unreserved Coordination — 予約なし協調の下限 — 着想メモ(準備中)

研究 — research

Field Theory

点ではなく「場」——空間に広がる量——で世界を記述する物理の枠組み。繰り込み・スケーリング則・普遍性・対称性の破れは、すべてここから枝分かれする。核融合プラズマの研究以来の、ものの見方の原点。

つながり

  • World Models — 局所的な相互作用から世界の構造が成立する過程を考える
  • RG — スケール間の変換を記述する中核的方法
  • Scaling Laws — 巨視的なべき則的振る舞いの理論的背景
  • Universality — 詳細に依らず同じ振る舞いが現れる機構
  • Symmetry Breaking — 対称な状態から構造が立ち上がる機構
  • Soliton — 相互作用の中でも形を保つ局在解

RG

細部を段階的に潰しながら、スケールごとに有効な記述を取り出す物理の方法。「詳細は違っても大きく見れば同じ振る舞い」がいつ成立するかを扱う。AIのスケーリング則や、組織の階層設計を考えるときの参照枠。

つながり

  • Field Theory — スケール間の変換を記述する中核的方法

Scaling Laws

規模を変えると性能や振る舞いがべき乗則で変わる、という経験則。AIではモデル・データ・計算量を増やしたときの改善がこれに従う。「大きくすると何が起きるか」を予測する、数少ない手がかり。

つながり

  • Field Theory — 巨視的なべき則的振る舞いの理論的背景

Universality

ミクロの詳細が違っても、大きなスケールでは同じ振る舞いに落ち着く現象。水と磁石が同じ数式に従うことがある。異なるAI・異なる組織が似た構造に収束するのはなぜか、を考える土台。

つながり

  • Field Theory — 詳細に依らず同じ振る舞いが現れる機構

Symmetry Breaking

どちらでもよかったはずの状態から、ひとつの構造が選ばれて立ち上がる機構。物理では相転移、組織では「なぜこの慣行に固まったか」。構造の起源を問うときの言葉。

つながり

  • Field Theory — 対称な状態から構造が立ち上がる機構

TDA

データの「形」を測る数学(持続ホモロジー)。点の集まりから、つながり方・穴・まとまりといった、座標の取り方に依存しない特徴を取り出す。壊れた二値の問い(例:「これは格子か否か」)を、測れる分布の問いに置き換えるときの計器として使っている。

つながり

  • Forensic-by-Design — 断片的な痕跡から失われにくい構造を復元する
  • Representation Geometry — 表現空間の形を位相不変量で測る
  • Graphs — 位相的な形と関係ネットワークを往復して記述する

関連ノート

  • Lattice, Failed — H₀ — 格子判定に失敗して、TDAにたどり着いた話
  • β₁ Hairball — β₁毛玉シミュレーション(準備中)

Graphs

点とそれを結ぶ線だけで関係を表す数学。組織図も、証跡の連鎖も、判断の依存関係も、グラフとして書けば同じ道具で測れる。このサイトの地図そのものもグラフでできている。

つながり

  • AI Governance — 判断過程と依存関係を追跡可能な構造として記録する
  • Forensic-by-Design — 証跡の連鎖を経路として再構成する
  • TDA — 位相的な形と関係ネットワークを往復して記述する
  • Braids — 時間発展する関係グラフを交差と順序で記述する

関連ノート

Braids

複数の糸が絡まりながら進む様子を扱う数学。交差の順序が本質で、あとから解けるか解けないかが決まる。時間とともに発展する対応関係——並行する判断の履歴——の不変量を考えるために置いている。

つながり

  • Graphs — 時間発展する関係グラフを交差と順序で記述する

Representation Geometry

AIの内部で、概念がどんな幾何学的配置として保持されているかを調べる領域。意味の近さが距離になり、推論が軌跡になる。「AIが何を考えているか」を測る問題は、最終的にここに行き着く。

つながり

  • World Models — 世界モデルを内部表現の幾何として観測する
  • TDA — 表現空間の形を位相不変量で測る

World Models

人もAIも、世界そのものではなく世界の内部モデルに基づいて判断している。ならばモデル同士はどう比べられるか。同じ入力から複数の解釈が立つことを前提にすると、ガバナンスも協調も設計が変わる。

つながり

  • AI Governance — AIがどの世界解釈を採用したかを統治対象にする
  • Representation Geometry — 世界モデルを内部表現の幾何として観測する
  • Field Theory — 局所的な相互作用から世界の構造が成立する過程を考える
  • AI Cooperation — 協調可能性を世界モデルの重なりと差分で捉える
  • Semogenesis — 意味が分節され、世界モデルとして安定する過程

関連ノート

Semogenesis

まだ言葉になっていない知識を、第一級のオブジェクトとして扱えないか、という試み。知識空間の「穴」に索引をつける。検索は思い出せる人しか救えない——忘れたことすら忘れたものを扱うための構想。

つながり

  • World Models — 意味が分節され、世界モデルとして安定する過程

関連ノート

  • Semogenesis v0 — セモジェネシス(準備中)

Soliton

広がって消えるはずの波が、形を保ったまま進む現象。非線形な場の方程式が生む、壊れない構造。トップの「A wave that holds its form」の出典であり、このサイトの名の由来でもある。

つながり

  • Field Theory — 相互作用の中でも形を保つ局在解

関連ノート

  • Utterance Soliton — 発話ソリトン(準備中)

計器 — instrument

three.js · GLSL

ブラウザで動く3D・シェーダの道具。ここでは表現の道具であると同時に、測定対象を生成する装置でもある。Worksの作品群と、研究の問いが生まれる現場。

関連ノート

  • Lattice, Failed — H₀ — 格子判定に失敗して、TDAにたどり着いた話
  • Layered Ceiling — 層天井(準備中)

Ripser · Python

持続ホモロジーを実際に計算するためのライブラリ群。理論を「測れる数値」に変換する計器。AIの仮説を外側から検証する測定は、ここで走る。